「サンタさんはいるよ」の巻


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こんにちは、おんちゃんです。

おんちゃんは、子どものころ、サンタクロースを信じていなかった。

物心ついた時から、そうだった。

きっと、おんちゃんの実家では、クリスマスに重きを置いていなかったためだろう。

お正月が、問答無用のメインイベントだから、そんな暇はなかったのだ。

だから、クリスマスとは、「ケーキとチキンレッグが食べれる日」でしかなかった。

でも、おんちゃん「ケーキよりクルミもち」「チキンレッグよりサバの味醂干し」という子供だったので、特別ハイテンションになることもなかった。

プレゼントは、近所のお店に陳列してある、「紙の靴に入ったお菓子の詰めあわせ」だった。

「赤い服を着たおひげのおじいちゃんが、煙突から入ってきて、プレゼントを置いていく」なんて、荒唐無稽な作り話だ。

だいたい、家の煙突は直径20センチくらいしかないし。

キリストさんのお誕生日会なら、やりたい人たちでやっといてくれ。

そんな幼少期を過ごした。

いつしかおんちゃんは大人になり、こう思うようになった。

「クリスマスは、素敵な日」

恋人たちや子供たち、家族や友達と、楽しく過ごす特別な日。

特別豪華な食事を用意するわけではないが、おばちゃんはや坊といっしょに笑ってご飯を食べる。

これって、とっても素敵なプレゼントじゃない?

サンタさんって、案外いるのかもしれないな。

おひげのおじいちゃんなのかどうかは、わからないけど。

そりゃあね、ほしいものならたくさんあるさ。

でも、サンタさんにおねだりするには、かける負担が大きすぎる。

サンタさんには、ささやかな幸せを届けてもらえればいい。

Did Mr.Santa Claus come?

Yeah,of course!

サンタさんは、いるよ。

おひげのおじいちゃんなのかどうかは、わからないけど。

どんどはらい。


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――あとがき

さて、明日も仕事だ。

とりあえず、がんばらなくっちゃ。

みなさん、良いクリスマスを!


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