こんにちは、おんちゃんです。
はや坊が、ソファーでまったりしている。
実は、はや坊がソファーでくつろげるようになったのは、けっこう最近の話なのである。
当初、わが家のルールでは、はや坊がソファーに乗ることを禁止していた。
それは、序列をしっかりと意識させるためと、ソファーやクッションを傷めないようにするためである。
夜中は、ソファーの上にクッションを組み立てて、乗れないようにしていた。
ただし特別ルールとして、おばちゃんが抱っこするか、ヒザの上だけはOKとなっていた。
それでは、いつからはや坊は、ソファーで寝れるようになったのか?
きっかけは、3月の地震だった。
地鳴りとともに、震度5の揺れがやってきた。
棚やテーブルから物が崩れ落ちて、はや坊もびっくりして飛びだしてきた。
寝床には、CDや本がドカドカと大量に降り注ぎ、お気に入りのクッションは、暖房器具から外れた板の下敷きになった。
地震は、数分間揺れつづけて、やっとやんだ。
はや坊は、かなりショックを受けたようだった。
おばちゃんが姿を見せると、
何かを訴えていた。
衝撃的な光景を目の当たりにしたはや坊は、それ以来、寝床やクッションで寝なくなった。
というよりも、そもそも寝なくなった。
そして、余震が来るたびに、
今まで、日中ほとんど寝て過ごしていたはや坊は、当然寝不足になり、
おそらく、夜間もあまり眠れていないのであろう。
そして寝不足になったはや坊は、おばちゃんが抱っこしている時だけ、安心して眠った。
しかし、おばちゃんもずっとソファーに座っているわけにはいかない。
こんな日が続けば、はや坊の身がもたない。
そこで我々は、大きな決断をした。
ソファーを解禁したら、だいぶ落ち着いて寝るようになった。
それからしばらくして、クッションや寝床でも寝るようになったが、ソファーは解放したままとした。
春にソファーが解禁されてから、夏が来て、秋が来て、もう冬が近づいて来ている。
はや坊は、ずっとソファーの上でまったりとしてきた。
この先もずっと、まったりするのだろう。
ソファーの上は、快適だ。
おんちゃんの脚を枕に眠るはや坊を見ていると、「もっと早くこうしてあげていればよかったな」なんて思うのである。
どんどはらい。
――あとがき
いつもの遅筆病がたたり、前回からだいぶ時がたってしまいました。
本当は、地震のすぐ後に書き始めたのですが、なかなか・・・
地震直後は、だいぶひどい状態でしたが、今では二人でテレビを見ている時などに、その間でグッスリと眠っています。
おんちゃんが席を立っても、はや坊は微動だにしませんが、おばちゃんが立ち上がる気配を察知すると、すぐに飛びおりて正しい姿勢でおすわりします。
これが正しい序列なのであります。