「骨董屋(その1)」の巻


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こんにちは、おんちゃんです。

ここは、とある骨董屋。

ケチな旦那と丁稚奉公がおりました。

すると、突然雨が降ってきて・・・

「いやーまいったな、ちょっと軒下借りるぜ。」

雨宿りに来たのは、何ともあつかましい男。

「ちょっと悪いんだが、軒下借りたついでに、傘を貸してはくれねぇか?」

素直なはや坊は、近くにあった旦那の蛇の目傘を貸してやりました。

『知らない人に、買ったばかりの上等の蛇の目を貸したって!?ばかだねぇ』

『そういう時はだねぇ・・・「傘はみんな使っちゃって、バラバラになって使い物にならないから、焚き付けにするので物置へ放り込んである」と、断るんだよ。』

あくる日になって、また店番をしていると、近くの長屋のおばさんが飛び込んできて・・・。

「家ん中で、ネズミが暴れて困ってるんだよ」

『猫をバラバラにして焚き付けにしたら、かわいそうじゃないか。』

『そういう時はだねぇ・・・「猫なら、サカリがついてとんと家に帰らなかったが、久しぶりに戻ったと思ったら、腹をくだして、そそうがあってはならないから、またたびをなめさして寝かしてある」と、断るんだよ。』

あくる日になって、また店番をしていると、お客さんが来て・・・。

「この店の旦那は、確かな目を持っていると評判だとか。」

そんなある日、また店番をしていると、上方訛りのお客さんが来て・・・。

つづく。

「骨董屋(その2)


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――あとがき

さぁ、こんな調子のはや坊、上方からのお客さんにちゃんと対応できるのでしょうか?


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コメント

  1. おしげ より:

    おんちゃん、こんにちは

    落語の匂いがします(笑)
    おんちゃん、落語好きなのですよね。
    私も好きで、たまに聞きに行きます(^-^)

    • hayabow より:

      おしげさん、こんにちは。

      落語大好きです。
      「落語をベースにした投稿って、どうなんだろう?」とちょっと迷いがあったのですが、喜んでもらえてうれしいです。
      安心して、これからもちょくちょく書きます。
      ありがとうございました。