「犬そば屋」の巻(其の壱)


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こんにちは、おんちゃんです。

たまには、こんなのも、いかがでしょうか?

むかしむかし、人々がまだ「ちょんまげ」を結っていたころのお話です。

あるところに、一人の男と一匹の犬がおりました・・・。

おらは、はや坊。

おんちゃんと一緒に、夜鳴きそばをやっている。

ある日、おんちゃんが風邪をひいてしまった。

「なぁはや坊、休んでしまうと、いつも来てくれてるお客さん達にも悪いから、今日はお前がやりなさい。」

「さぁ、まずは掛け声だな、私に続いてやってみなさい。」

「おーーーそばーーー。」

『うぉーーーん』

「さぁ、次はおそばの作り方だ。」

「おそばは、湯につけて八つ数える。」

「汁は、常にあったかくしておくようにな。」

「まぁ、どうにかなるだろ。」

うまくやんなさいって、おんちゃんも、ずいぶん簡単に言ってくれるもんだよ。

つづく

「犬そば屋」の巻(其の弐)

「犬そば屋」の巻(其の参)

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―― あとがき

あまり人には言ったことありませんが、実は私、江戸っ子にあこがれておりまして、落語も大好きです。

さて、はや坊は、ちゃんとそばを売ることができるのでしょうか?


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