こんにちは、おんちゃんです。
あぁ、なんてこと・・・。
昨日NHKで放送された、「超入門 落語THE・MOVIE」で、これのもとになった話をやっていました。
ご覧になった方には、がっつりネタバレしてしまいましたね。
まぁ、もともと名作落語なので、知っている方も多かったかもしれませんが・・・。
しょうがない、気を取り直して行ってみよう!!
仏像から出てきた小判をもって、朴斎の家に来たはや兵衛さん、素直に受け取ってもらえるでしょうか?
前回のお話
はや兵衛さんは、事のしだいを説明して、仏像の儲けの半分の五十文と、仏像から出てきた五十両を差し出しました。
しかし・・・、
『一度売ったものは、もう買った人の物ですから、私が受け取ることはできません。』
『ご足労だが、それを買った人へ戻してくれませぬか?』
「いえいえ、旦那、あっしは高木恩茶乃介様の言うことが、正しいと思いますがねぇ、どうかお収めくだせぇ。」
「旦那、正直なのは大変けっこうですがね、それが過ぎると・・・頭にバカが付いちまうんですよ。」
「娘さんに、新しい着物でも買ってあげたらどうですかねぇ。」
『だまらっしゃい!!』
『面倒なことを言っておると・・・』
・・・、
『いや、だから言っておるではないか。』
『三百文のはした金で、五十両を手に入れるなんて、こんな勘定の合わない話はなかろう!!』
「それは分かりますけども、あっちがどうしても聞かないんですよ。」
この後はや兵衛さん、何回も両方の家に行ったり来たりさせられましたが、とにかく、双方とも一歩も引きさがる気配がありません。
『何度きても、受け取れぬ。』
『受け取ってもらわなくては困る。』
『武士の誇りじゃ、受け取らん!!』
『武士の誇りだ、受け取らせる!!』
三人とも「曲がったことが大嫌い」なものですから、意地の張り合いになってしまい、はや兵衛さんも行ったり来たりするのが面倒になりました。
そこで、困ったはや兵衛さん、朴斎の住む長屋のご隠居に相談したところ、
『それは結構なお話だねぇ、『花は桜木人は武士』、そうでなくてはいけませんよ。私が間に入って話を付けようじゃありませんか。』
ご隠居が間に入って、「とにかくこの五十両をどうにかしなきゃいけない」となりました。
まず十両ははや兵衛さんに手間賃として渡し、残った四十両を朴斎と恩茶乃介で折半するという事になりました。
それならばと、恩茶乃介は受け取りましたが、朴斎はまだ納得がいきません。
そこでご隠居、
『それならば、何かカタをだしなさい。『百両のカタに編み笠一蓋』なんて言うじゃありませんか、それでいかがですかな?』
それだったら、恵んでもらったことにはならないと、朴斎は普段使っていた茶碗を、二十両のカタとして差し出した。
しかし、これで話は終わりませんでした・・・。
つづく。
続きのお話
――あとがき
まだもうちょっと続きます。
どうか、お付き合いのほどを。
オチを知っている方も、お付き合いのほどを・・・。
コメント
オチわかってないから、たのしんでますよ!
良かったです。
オチが、ビシッと決まる話ですので、最終話もよろしく。