こんにちは、おんちゃんです。
はや坊はいつも、おばちゃんに散歩をねだる。
出かける用事があるときは、いくらおねだりされても、おばちゃんは行かない。
ドアを閉める直前まで、おねだりがつづく。
そんなある日、はや坊がいつものように、おねだりしてきた。
いつものように、しつこい。
おばちゃんは、ビシッと言ってみた。
はや坊は、「行かない」を理解した。
悲しい言葉をおぼえた瞬間だった。
どんどはらい。
――あとがき
3回くらい「行かない」と言ったら、肩を落としてトボトボとベッドに入って行ったそうです。
悪いと思ったおばちゃんは、早めに帰ってきて、きちんと散歩をしてあげたそうです。