こんにちは、おんちゃんです。
三丁目の木綿問屋に、泥棒に入る計画をたてた頭領とはや坊。
さて、そううまくいきますかどうか・・・。
前回までのお話
さっそく「いも俵」の中に、はや坊を隠れさせて、頭領は三丁目の木綿問屋に急ぎます。
はや坊は、気持ちが悪くなるのをガマンしました。
車酔いならよくあることですが、「俵酔い」とは、なかなかあることじゃありません。
さて、店の前にきた頭領は、「カクカクシカジカで・・・それじゃごめんなすって!!」と、相手の返事も聞くか聞かないかのうちに、サッと走り去りました。
こまったのは、丁稚奉公の「おんちゃ太郎」。
おかみさんに訳を話すと、
「なんだい、面倒なもん押し付けられたねぇ。」
「そのままにしておいて、無くなったりしたら面倒だ、土間にはこんどいとくれ。」
そう言われて、おんちゃ太郎がいも俵をはこぼうとしたその時です。
「おかみさーん、この俵ハクションて・・・」
「なに言ってんだい、そんなわけないでしょ?番頭さんじゃないかい?」
「そうかなぁ・・・?」
「いいから、さっさとはこんどくれ。」
おんちゃ太郎は、ちょっとためしにけとばしてみました。
「おかみさーん、この俵イデって・・・」
「いいから、サッサとはこびな!!」
つづく。
つづきのお話
――あとがき
計画どおり、三丁目の木綿問屋に入りこんだはや坊。
この後、うまくやれるのでしょうか?