こんにちは、おんちゃんです。
おんちゃんは、今までの人生で、一度だけ奇跡をおこしたことがある。
その奇跡自体は、他愛のないものだったが、その後の人生に大きな影響をおよぼしている。
それは、今から十数年前のこと・・・。
ちょうど、おんちゃんとおばちゃんがお付き合いして、半年が過ぎたころだった。
ひさしぶりに、二人の休日が重なったので、買い物に出かけることにした。
車に乗りこもうとしたおばちゃんは、クモの巣がはっているのに気づいた。
その時、おばちゃんのアンテナに、何かがひっかかった。
どこかで聞いたような気がする。
おばちゃんは、その正体が何なのか、気になって気になってしょうがなくなった。
おんちゃんは、なんとなく答えた。
おばちゃんのモヤモヤは解消された。
「ひじりきほっきょっきょ」
それは、1970年代に一世を風靡した、小松政夫のギャグである。
小松政夫は、その他にも「でんせん音頭」や「しらけ鳥」など、数多くのギャグをヒットさせている。
おばちゃんは、自分でもびっくりするくらい、はるか遠くのものを引っ張り出そうとしていた。
そして、おんちゃんはおんちゃんで、それをいとも簡単に導き出したのだ。
この時、おばちゃんは思った。
そして、
どんどはらい。
――あとがき
私自身も、なぜ「ひじりきほっきょっきょ」が頭に浮かんできたのか、不思議でなりません。
(たぶん、オンタイムでの記憶ではなく、中高生のころに見た「懐かし映像」での記憶だと思います。)
でも、「これがあったから現在がある」と考えると、やっぱりこれは奇跡ではなかろうか。
なんつって。