こんにちは、おんちゃんです。
正月に実家に帰った時、興味深い話を聞いた。
私の実家には、キツネにまつわる昔話があって、小さなころからよく聞かされていた。
それは、こんな話だった。
今から何代か前の、ご先祖様のお話し。
大事な用事があって、宮古から盛岡まで行かなければいけなくなった。
今なら車で2時間の道のりだが、当時はもちろん徒歩である。
往復する数日間、どこから現れたのか、一匹のキツネが付き添って、ご先祖様を道案内した。
おかげでご先祖様は、道に迷うこともなく、心細い思いもしないで、用事を済ませることができたという。
私は、父親から「どこかでキツネに出会っても、決して騒いだり悪戯することは、絶対にしてはだめだがよ」と、教えられてきた。
実家には、そのキツネを祀って、お稲荷さんの祠があった。
津波に流されたのだが、うちの父親が瓦礫の中から、その祠を全部見つけてきて、新しい家に祀っている。
その話に、追加情報があったのだ。
実家で、両親や兄弟たちとゆっくりしていると、はや坊を見て母親が、突然こんなことを言い出した。
「そういえば、うちに伝わる昔話のキツネは、白いキツネなんだって。」
そうだったのか・・・、初めて聞いた。
白いキツネか・・・。
もしかすると、はや坊との出会いも、あながち偶然ではないのかも、なんて気がしてくる。
どんどはらい。
―― あとがき
小さいころから、よく聞かされていた昔話。
そのため、動物園に行ったときも、キツネのところには行かないようにしていました。
しかし、昔話のキツネが白ギツネだったとは・・・、もしかしてはや坊は、そのキツネの生まれ変わりなのかな?
草むらで飛び跳ねる姿を見てると、そんな気さえしてきます。
コメント
津波からよみがえったお稲荷様、いいなぁ。しろいぬもめんけぇ。
おんつぁん、ありがとうございます。
私の「お父やん」は、その他にご先祖様の位牌も、全て瓦礫の中から探し出していました。
尊敬できる父です。
これからも、楽しんでいただけるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。